S.チャンドラーとの再契約が意味するもの

先日，再契約をしたTEのS.チャンドラーの契約内容が明らかになりました。しかし，その内容が何とも悲しい。

今回の契約は2年4.75Mで，うちサインボーナスは1.2M，ベースサラリーは，2014年が1.25M，2015年が1.95M，それ以外はRosterボーナスなど。
この数字，とても2年連続600Yのレシーブを記録した選手のサラリーではありません。

このオフに新たな契約をゲットした他チームの選手で比べると，BalのD.ピッタは5年32M，DetのB.ペティグルーは4年16Mとチャンドラーとは比較にならないほどのもの。
TEというポジションからいえば，一概にレシービングのスタッツだけで評価するわけにはいかないのですが，彼らとの間に，とても倍以上の待遇の違いが出るほどの差があるとは思えません。

Cleが先日獲得したJ.DrayというTEがいるのですが，彼のこれまでの数字は5年のキャリアで26レシーブの215Yで2TD。
で，彼が今回ゲットしたのが3年約5.62Mというもので，サインボーナスこそチャンドラーの方が上ですが，ベースサラリーはDrayの方が上を行っています。まあ，DrayはブロッキングTEのようなので，こちらも比較対象にするのは可笑しいのかも知れないですが。
チーム内でいえば，昨シーズン途中で加わり，未だBufでのプレー機会の無いT.Moeakiの今シーズンのサラリーは1Mです。

これに加えて，更にショッキングだったのは，チャンドラーが2012年のオフにBufと交わした契約（2年5.45M）よりも低額であるということ。先発に定着し始めた当時としては非常に適切な契約といわれていましたが，それから2シーズン，堅実な数字を残してきたにも拘わらずのこの結果です。言い方を変えれば，この2シーズンの結果が全く評価されるどころか，さらに評価を下げているということなのでしょうか。。。

予想はしていましたが，ここまで低いとは思いませんでした。
チャンドラーはFA市場に一旦出るもの，Detを訪問するとかいう話が出た以外で，殆ど話が出ないまま，Bufと再契約しました。
予想以上に評価が低かったんでしょうけど，一応は，昨シーズンのチームリーディングレシーバーですし，ここ3シーズン先発でしたんで，他チームの評価が低いのは仕方が無いにしろ，Bufが一定の待遇を与えるのが普通でしょう。

これが意味するものとしては，チームが既にチャンドラーを先発としては見ていないということなのでしょう。ただ，現在Roster上にいる他のTEは，怪我から復帰で不安の残るMoeakiと2年目のC.Gragg，あとは怪我でこれまで殆どプレー出来ていないM.Caussinだけです。
MoeakiかGraggを計算して，ということはないでしょう。となれば，ドラフトですぐにでも使えるTE指名がかなり濃厚になったような気がします。

先日，今年のNo.1TEといわれているE.イーブロンがドラフト前にBufを訪問することが明らかになりました。以前より，Bufがイーブロンのことをかなり評価しているとの噂がありました。

Bufは伝統的にTEを軽視してきた歴史があります。私の記憶の中で，プロボウラーレベルのTEはひとりもいないと思います。大袈裟ですが，個人的には，その伝統を破ることが10年以上続くドアマットの歴史を覆せるのではと思ったりなんかもしてます。